「1点豪華主義」でアパートもマンション並みに?
投稿時間 : 2010年07月20日 11:13今回は、アミックスが企画・施工し、最近完成した物件をご紹介したいと思います。
下の写真をご覧ください。
いかがでしょうか。ちょっとお洒落な「新築マンション」に見えませんか?
これはアミックスの『カラーアズHシリーズ』。もちろんマンションではなく、木造2階建てのワンルームアパートです。
「え? これが木造? ずいぶん立派な建物に見えるけど・・・」
そうなんです。実はこの物件、共通のエントランス部分だけがRC(鉄筋)造なのです。
オーナー様からは、『建築費の予算に少し余裕もあるので、通常のアパートよりグレードアップできないだろうか』という相談をいただきました。
当社がおすすめしているのは『建築費を徹底的に抑えて投資効率を上げ、なるべく早期に借入金を返済する』ということです。無理に必要のない投資をする必要はありません。
でも今回のように、オーナー様のご予算に多少の余裕があり、また、ご希望もある場合、余剰分の予算の最も効果的な使い方を考えることになります。
それが、共通エントランスのみをRC造にするという方法です。
エントランスは、いわば建物の顔。最初に目を引くエントランスを豪華にすれば、建物全体も豪華な印象を与えることができるのです。
建物自体は木造アパートでも、予算の余力をエントランス1点のみに集中させて豪華なのものをつくることで、十分に高級感やステイタスを演出することができます。すべてを豪華にするには大変な費用がかかりますが、エントランスだけであれば、それほどの予算をかけなくても、建築することができるのです。
今回の物件は、写真のように一見マンションにようにも見える立派な建物に仕上がり、近隣の他アパートと圧倒的な差別化を図ることができました。
また、共通エントランスはオートロックも設置できますので、防犯対策面でも入居者にアピールできる物件となりました。
以前もこのブログで、似たような案件をご紹介したことがあります。敷地内にマンションとアパートを建て、RC造の共同エントランスを設けた、というめずらしい物件です。
(「外観はマンション、でも入ってみると・・・?」
https://www.amix.co.jp/blog/2010/01/post-25.html)
今回の物件と考え方は同じです。『高級感を出して差別化したい』という希望があった場合でも、すぐに豪華な建物を設計しようとするのではなく、アイデア次第でいろいろな選択肢が生まれるということなのです。
まずは投資と収益のバランスを考えて、可能であれば、今回のような『1点豪華主義』の物件を建てるのもよいのではないかと思います。