相続で土地が1/3減るなら、1/3増やしておく
投稿時間 : 2009年03月10日 14:41
土地オーナー様にとって、相続税は大きな問題ですね。もし全く対策をとらなかったら、相続が発生する度に土地を売ることになって、資産が減ってしまう可能性もあります。地主さんは相続で代替わりする度に税金のために1/3の土地を手放さなければいけないとも言われています。
もし、そんなことになったら大変です。先祖代々受け継いだ土地を手放してしまうのは、何としても避けたいところですね。
そこでひとつ提案したいと思います。相続税で土地を1/3失うことになるなら、生前にその分土地(資産)を増やしておいたらいかがでしょうか。
仮に1,000坪の土地を持っている地主さんが、その土地を減らさずに息子さんに相続させようとするなら、生前に新たな土地を500坪買いまして1,500坪を所有しておけばよいのです。そうすれば、たとえ相続時に1/3の土地を相続税のため手離しても、元々先祖から受け継いだ1,000坪は残ります。実際には借入金や評価の問題等があるため一概にはいえませんが、理屈はそういうことです。
それでは次に、どのようにして土地(資産)を増やしたらよいのでしょうか。それは、自分が元々持っている土地を有効活用して、そこから収入を得ればよいのです。
そもそも、何億円もの相続税を支払わなければならない地主さんは、その何倍もの価値のある土地を持っているわけですから、その土地を上手に活用すれば大きな収入を得ることが可能なのです。
相続対策で一番大切なことは、まず自分の土地(資産)を活用して儲けることです。自分の土地にしっかり稼がせることです。そしてそこから上がる収入の一部を相続税の準備にあてればよいのです。
私の経験では、東京周辺の土地を上手に活用すると、1年間にその価値の2%〜5%の収益を生むことが可能です。時価5億円の土地オーナー様なら、年間1,000万円〜2,500万円の収入を得ることができます。そしてその収入の中から毎年1,000万円ずつ貯金すれば、25年間で相続税の2億5,000万円を準備できるのです。
相続税対策で賃貸マンションを建てる地主さんの中には、「目的は借金を作って相続税を減らすことだから、あまり儲からなくてもよい。」とおっしゃる方がいますが、私は断じて違うと思います。
ロバートキヨサキ氏は著書の「金持ち父さん・貧乏父さん」の中で、財産は収入を生む「資産」と収入を生まない「負債」に分類できると言っていますが、地主さんはまず自分が持っている土地を収入を生む「資産」に作り代えることが大切だと思うのです。
アミックスではアパート経営を勧めていますが、アパートもマンションも倉庫も駐車場も、全て土地を活用して収益を生むための手段なのです。目的は土地にたくさん稼がせることなのです。
私は以前このブログの中で、「相続対策は『アパート+アパート』で」と申し上げました。この提案の趣旨は、まず自分の土地にアパートを建てて収益を上げて、次に新たな土地を購入してそこにもアパートを建てて収益を上げていくということなのです。
大資産家の地主さんが、相続税に苦しんで不安な人生を送るなんておかしいことです。まずはご自分の土地を働かせて「金持ち父さん」になって、人生を楽しんでください。それからゆっくり相続対策をすればよいのです。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
本書は…金持ちになるためにはたくさん稼ぐ必要があるという「神話」をくつがえす。持ち家が資産だという「信仰」を揺るがす。資産と負債の違いをはっきりさせる。お金について教えるのに、学校教育があてにできないことを親にわからせる。そして、お金について子供たちに何を教えたらいいかを教えてくれる。